お酒を飲むと肝臓を鍛えることになるのか
お酒で肝臓を鍛えることはできる?
お酒を飲むと肝臓を強くすることができるのでしょうか。
肝臓を鍛えるためにお酒をたくさん飲む、という考えを持っている方もいるかもしれません。
確かにお酒を毎日飲んでいると、だんだん酔いにくくなって飲める量が増えていく感じがしますよね。肝臓を鍛えることができている気がします。
ですが、お酒が飲める飲めないというのは生まれつきの体質が大きく関係しています。
遺伝的にお酒に強い人とお酒に弱い人がいるということです。
お酒の強さを鍛えるデメリット
お酒の強さはある程度鍛えることができます。飲み会の数日前から少しお酒を慣らしておくと、当日はいつもよりお酒が飲めるようになっていたりします。
ですが、お酒の強さを鍛えることには、デメリットがあります。というのも、お酒の強さを鍛えることは肝臓を鍛えることとは違うからです。
お酒をたくさん飲んでも肝臓は強くならないばかりか、アルコール分解の仕事量が増えて負担が大きくなる一方です。そもそも肝臓という臓器はもともと強い臓器で、少し切り取ってもトカゲのしっぽのように再生するほどの力を持っています。
肝臓は強いからこそ、疲れても壊れても何も言いません。沈黙の臓器と呼ばれる肝臓は、病気になっても自覚症状がほとんど現れないのです。
それを、お酒を飲むと肝臓を鍛えることができる、と勘違いして飲酒を続けていると、気がついた時には末期の肝硬変や肝臓がんになっている可能性さえあります。
ですから、肝臓を鍛えるためにお酒を飲む、という考えは危険です。
お酒に強くなるには?
肝臓を鍛えることはできませんが、肝臓への負担を減らすことはできます。
肝臓への負担を減らすには、空腹時の飲酒を避け、少し何か食べてからお酒を飲むようにしましょう。お酒を飲みながら水や白湯、ウーロン茶など低カロリーの飲み物を飲むことも大切です。豆腐や枝豆、ほうれん草のおひたしなどあっさりしたおつまみを食べながらお酒を飲むと太りにくく脂肪肝を予防できます。
もちろん飲み過ぎはいけません。お酒はゆっくり少しずつ飲み、喉が渇いていたら水やお茶を飲んで、お酒の飲みすぎを防ぎましょう。
肝機能を高めるために、肝臓のしじみやあさりに含まれるオルニチンや、タウリンを摂るのも良いでしょう。
まとめ
お酒で肝臓は鍛えることができるのか、お話ししました。お酒の強さはある程度鍛えることができますが、デメリットが大きいため鍛えることはおすすめしません。どうしてもお酒を飲まなければならない時は、肝臓への負担を減らす工夫をしていきましょう。